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問題の高速鉄道車両 運行再開へ

2011年12月05日

【新唐人2011年12月6日付ニュース】事故が相次ぐ中国の高速鉄道。北京上海間で運行され、問題が続発していた車両54両がリコールされましたが、最近、その運行がすべて再開されます。このほか、北京上海間の高速鉄道ダイヤも、増える予定。事故報告書もまだ公表されていない中での、見切り発車ですが、再び、薄氷を踏むことになるのでしょうか。

中国鉄道省は12月1日、リコールされていた高速鉄道車両、54両の運行を全て再開すると発表。この直前にも、車両メーカーはすでにリコール車両に改善を施し、検査にも合格したため、11月16日から順次、営業運転に再投入すると述べていました。

これに対し専門家は、一番の稼ぎ時である旧正月に間に合わせるためだと分析しました。

中南大学都市軌道交通研究所 王成立元教授:「旧正月の帰省ラッシュが迫り、鉄道省はこれまでの損失をそれで埋めるしかありません。中国の問題は複雑です。炭鉱と同じです。検査をしても事故が尽きません。高速鉄道も同じかもしれません」

報道によると、車両メーカーがリコールした車両54両の契約額は200億元あまり。その直前にも、67億元相当の納品が遅れました。合わせて日本円で3300億円の損失。そのうえ、北京上海間で22本が運休になりました。

では、問題の車両は本当に安全なのでしょうか。

中国の鉄道問題に詳しい詹(せん)さんは、リコールされた車両にどんな問題があり、どんな改善がされたかなど、具体的なことは何も知らされていないと指摘します。

中国・元鉄道エンジニア 詹さん:「この深刻な高速鉄道事故において、政府も鉄道省もなんら教訓を汲んでいません。事故の真の原因を探らず、潜在的な安全問題も解決していません。今 過去の轍を踏んでいます。実際 問題は依然存在しており、庶民の移動は危険を含んできます」

54両の運行再開とともに、北京上海間のダイヤも、12月12日から変更され、ピーク時には、往復で1日92本に増えます。事故発生前の1日88本よりも増えました。

これにより、15分間隔で運行されることになります。このダイヤは、事故再発のリスクとなるのでしょうか。しかも、リコールされていない車両のほうがもっと危険かもしれないと詹さんは警告します

中国・元鉄道エンジニア 詹さん:「以前から深刻な車両問題はありました。ただ暴露されず、運行もやめませんでした。実際には運行しながら修理します。工場にも戻しません。問題が小さいのではなく、実際はもっと深刻です。庶民は 毎日乗る車両に深刻な問題があることを知りません」

最近、中国の高速鉄道で再び事故が発生。12月1日、広州、深セン、香港を結ぶ高速鉄道の工事現場で骨組みが崩れ、2人が死亡しました。

11月29日の午後、山東省済南市で高速鉄道が3時間近くも運休。電力供給に問題があったといい、13本の列車に遅れが出ました。

あるブログには「ドアが閉まり、電気が止まり、下車も出来ない。追突しないよう、後から来る列車にブログで伝えてください」との書き込みがありました。

新唐人テレビがお伝えしました。

-【禁闻】问题动车复出-高铁安全再履薄冰?.html

 

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